ブラッツ




俺…なんかしたか…?


少年の脳内がグルグル回る。

考えても考えても分からない。



俺…何にもしてないぞ…?





タンタンタ…



足音が…止まった。




ダラダラと大量の冷や汗。

カタカタ震える身体。



誰だ……


恐い。

俺…殺されたりするわけ…?


この状況って…


少年はドアを睨んだまま固まった。








ダンッッ!!!







いきなりドアを蹴破られた。

脆いドアは一瞬にして砕け散る。



な…ッ!!



少年は大きく大きく目を見開いて、砕け散ったドアの欠片を見つめる。






< 6 / 60 >

この作品をシェア

pagetop