ブラッツ
俺…なんかしたか…?
少年の脳内がグルグル回る。
考えても考えても分からない。
俺…何にもしてないぞ…?
タンタンタ…
足音が…止まった。
ダラダラと大量の冷や汗。
カタカタ震える身体。
誰だ……
恐い。
俺…殺されたりするわけ…?
この状況って…
少年はドアを睨んだまま固まった。
ダンッッ!!!
いきなりドアを蹴破られた。
脆いドアは一瞬にして砕け散る。
な…ッ!!
少年は大きく大きく目を見開いて、砕け散ったドアの欠片を見つめる。