ブラッツ




次の瞬間、


真っ黒いスーツの男たちが一斉に部屋に入り込んで来た。



?!



考える、思考よりも先に男たちは少年に掴み掛かった。

軽く3人ぐらいはいるだろか。



「なッ……にす…ッ!!!」


必死に抵抗するが意味がない。


この男たち、体格が良すぎる。

世間に言う、ムッチョ。


それに1対3。

どう考えても勝てるわけない。


床に押し付けられたまま、動けない。



「いって…えッ!!このッは…なせッ!!」


うつ伏せ状態の少年。

がっちりと固定されている手足。


動けば動くほど押さえつけられたところの痛みが増す。




やッ…やばい!!!




思っても遅い。

口に、なにやらハンカチみたいのを押さえつけられた。


うッ…!!!!


本当にやばいと思った。

本当に殺されると思った。



少年はそのまま、意識を失った。




< 7 / 60 >

この作品をシェア

pagetop