ブラッツ
次の瞬間、
真っ黒いスーツの男たちが一斉に部屋に入り込んで来た。
?!
考える、思考よりも先に男たちは少年に掴み掛かった。
軽く3人ぐらいはいるだろか。
「なッ……にす…ッ!!!」
必死に抵抗するが意味がない。
この男たち、体格が良すぎる。
世間に言う、ムッチョ。
それに1対3。
どう考えても勝てるわけない。
床に押し付けられたまま、動けない。
「いって…えッ!!このッは…なせッ!!」
うつ伏せ状態の少年。
がっちりと固定されている手足。
動けば動くほど押さえつけられたところの痛みが増す。
やッ…やばい!!!
思っても遅い。
口に、なにやらハンカチみたいのを押さえつけられた。
うッ…!!!!
本当にやばいと思った。
本当に殺されると思った。
少年はそのまま、意識を失った。