Rainy Days
「いってーな。可憐?誰だよ、そいつ」



舌打ちをしながら、ふらふらと春樹が起き上がる。



一瞬、ミノが眉をしかめる。



そして、あたしの前に立ちはだかると、今まで聞いたことのない低い声で言った。





「てめえこそ何だよ」





こんなに怒ったミノは初めてだ。





あたしは自分の身体が震えていることに気がついた。



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