Rainy Days
「やっ…」



甘ったるい声が聞こえてきた。



「ダメだってばあ」



聞くな…



聞くな…



「そのわりには、身体は嫌がってないんじゃねえの」



聞き慣れた声がした。



行くな…


見るな…



だけど、あたしは何かに取り付かれたように、歩き出した。



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