好きなんだけど


「待てよ」


いきなり声をかけられたから
びっくりして

本島の方を見た

窓の方に立ってたから
逆光で影だけだった

「黒い…」

「は?」

やば
口に出してしまった


「何が?言ってみろよ」

「なんでもないです」

「ふーん。」

「で、なんですか」

「あぁ、ちと考えたが…お前の言うこと正しいかもな。言い方きつかったわ、確かに…」

「…いきなり。」

「ありがとな。言ってくれて、じゃなきゃずっとこのままだったわ…手首痛むか?」
「え…、少しだけ」

「そっか。ごめんな…保健室行って湿布貰ってくっから待ってろ」

といわれ

「あ、うん」

としか言えなかった

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