儚くて。


心にぽっかり穴が空いた感触だった。


でもあたしも胡桃に言っていなかったし、何よりそんな胡桃を責めることなんて出来なくて、その日家に帰り何粒か涙を零すことしか出来なかった。



一応、大窪と胡桃とあたしは同じクラスだ。


クラスが発表され、密かに喜んでいたのも束の間、どうしようもない状態になった。




胡桃は悪くない。
…もう、何もしなければいいんだ。




心の内でそう決め付けて、今まであたしは過ごしている。
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