勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】


「五十嵐さん、よろしくです。」


隣を見ると、目がキラキラしている桜小路さんが立って笑っていた。


やべぇ…


ものすごく似ている…


あの時の女の子と…


茶色い巻き毛…


あの女の子はピンクのリボンで高い位置にツインテールをしていた。


白いワンピースを着ていて…


透き通るような白い肌…


でもまさかな。

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