勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】


「…亜蓮…痛いよ…」


涙がボロボロ出てきた。


亜蓮はゆっくり腕から手を離して、あたしをそっと抱きしめてくれた。


「すまねぇ…許してくれ…」


「…亜…蓮…?」
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