勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】


伯母様は、はめていた手ぶくろをメイドに渡して階段を上がって行った。


すると、亜蓮という男の子(男性と言った方がいいかな?)が私のトランクを取って階段を登り始めた。


「ちょ、ちょっとぉ…!」


「で、お前誰?」


「え?」


「お前誰だっつってんの。」


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