勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】


「俺ん家!ここから結構近いから!」


希夢はあたしの手を握って走り出した。


雨はざぁざぁとどんどんひどくなる。


10分ちょっと走ったら、希夢は急に止まった。


「ほら、着いたぞ。」
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