勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】
**第二章**
私立聖陽学園
「いいですか?絆奈さんは3週間遅れて高校に入学するのです。遅れた分は必ず取り返すのですよ?」
「はい、伯母様。」
「よろしい。」
今私は伯母様と私立聖陽(せいよう)高校の校長室にいる。
結局昨日は仮病で亜蓮とのお出かけを休んだ。
ドアの鍵も二重ロックして一日中引きこもり。
つまんなかったけどあいつと二人っきりになるよりはずーっとまし!
パソコンでニューヨークの友達とメールしてたし…