勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】
「ふーん。」
「あたしはどっちかというと雪薔薇王子かなぁ。」
「彩莉は紅薔薇王子の良さを分かってないの!」
「琉偉は雪薔薇王子の良さを分かってないの!」
「雪薔薇王子はまさに王子様なの!」
「紅薔薇王子はちょいワル王子様なの!」
彩莉と琉偉はどっちがいいか騒ぎ始めた。
「ごめんね、絆奈ちゃん。二人ともいつもこういう感じだから…」
「あ、ぜーんぜん♪愛花ちゃんはどっちなの?」
「あ、あたしっ!?」