勿 忘 草 ー記憶喪失の恋ー【上】


「亜蓮…?ごめんね…」


5階を登り終わった所で亜蓮が足を止めた。


「あ…?」


「ごめんね…私最低だよね…」


「何言ってんだよ…」


「え…?」


「あたりめーだろっ!」


がつっ!


鈍い音がした。


「ぅっ…!」

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