鷹の輝き〜少女のココロ〜


高校は電車で10分程先の街にある

結構頭のいい学校らしい
まあその方が私にとっても好都合だったりするのだが…




駅に着き調度入ってきた電車に乗ったはいいが

通勤ラッシュのこの時間
人で溢れ返り香水の混ざり合った密室空間で気分が悪くなってしまった


何度か扉が開閉するが人が増えるのみ
臭い匂いがキツくなるだけだった






学校近くの駅に着いた時には
気持ち悪さでこのまま帰ろうかと思ったくらい


人の流れに沿って私も歩き出し駅の外へ出ると
そこには私と同じ制服を着た人たちがいっぱいいた


同学年なのか上級生なのか
どちらにしても
見ているだけで目がチカチカしてくる


頭のいい学校と聞いてた私は

制服をきちんと規定通り着用し
髪の毛だって染めてる人なんて誰もいないだろうと
勝手に決めつけていた


だから私自身
明るかった髪の毛を落ち着いた色に直したのに…

目の前にいるやつらは
カラフルな頭をして
制服だって原形を止めていない…
本当に同じ学校の奴らかと見間違うほどだ





真面目な格好の私は
周りから多くの視線を浴びながら早歩きで学校を目指した


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