戦争と書いて“こい"と読む
「えっと…」
目の前には組織の薄い茶色
すらっと伸びた背
男子らしくない手の平
まぁ、俗にいうもやしっ子である…渚 悠斗(ナギサ ユウト)
別段彼と接点があるわけでも、話した事があるわけでもない
むしろ今日が初めて話した日くらいだった気もする
そんな彼と二人っきりで夕方の校舎にて告白をされたのだ
「す、き?」
彼はコクっと一回首を立てに振ってこっちをじっと見る
そして私の頭の中で「嘘だ」という警報が鳴り響く
なんで?!頭おかしくない?!
第一話した事ないし、もしも理由が可愛いとかだったとしても小学生か!
そして私の人生初の告白されるのがこんなのでいいのか!
心臓がバックバック煩く鳴って
はぁ、と熱い息が口から漏れていく
でも何も2人の間の空気は変わらない
「叶 未月さん」(カノウ ミツキ)
「、ハイッ!」
裏返った声で返事をしてしまい、ハッと口を押さえた
そして私だけ一人テンパっていることに気付く
一人ではしゃいでる痛い子じゃん
・・・しかも、私が告った後みたい
「付き合ってくれますか?」
「・・・はぃ?」
そうして、私は初めて話した渚と付き合うことになった
しかし次の日気付くことになる
彼の事全て