閻魔彼氏と悪魔彼女

家の執事＆その他が俺の体を舞台に向かって押す。

｢さぁ、プレゼント…、いや、失礼。お相手を紹介しよう｣

もう一度親父が指を鳴らすと、黒いワンピースを着た女が舞台へと担がれながらのぼってくる。

｢主役たちが出揃いました。皆様、盛大な拍手を｣

パチパチパチパチ

親父の声と共に盛大な拍手が起こる。

｢憂斗、莉桜奈さん誕生日おめでとう。天宮家と中空家で考えたプレゼントだ｣

親父が珍しく笑顔で話す。

｢ここで皆様にご報告があります。我が中空家の後継者中空憂斗は近々天宮家のご令嬢、天宮莉桜奈さんと結婚いたします｣