閻魔彼氏と悪魔彼女
「今年は去年より凄いプレゼントを用意してるんだ。受け取ってくれるか?」


「もちろんですわ」


「それは良かった。
…そう言えば今度、桐沢学園の理事長が創立パーティーに出席して欲しいと言ってたよ」

「喜んで出席させて頂きたく存じます」

めんどくさそうだけど。

「そうか」

「はい。では失礼します」

あたしは気づけなかった。
扉を閉める直前に聞こえた小さな音と、親父の不敵な笑みに────…


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