それは空虚なプリンセス

「それは見りゃわかる。…でも愛里子のそのキャラはクラスのみんな的にはショックよ?」

沙耶はそう言うと
“ねぇ、みんな?”
とクラスに同意を求める。


クラスのみんなは苦笑い。


「あんた普段はバカな天然キャラで成り立ってんだからさ。…何があったか知らないけど。」



沙耶の言葉にムッとする。


バカな天然キャラとか何それ!?

口にしかかった言葉をいそいで
呑み込んで沙耶に話す。


「ちょっと話聞いてくれる?…てか聞いて!!」



「おうおう、強引な女の子だこと…。
でも場所はかえようねー。」

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