せんせいのせなか
プロローグ
友達がいなくて、寂しかった
そんな心の隙間に自然と入り込んできたのは
鈍感で、不器用な先生
星が大好きな先生
夜空をレンズ越しから眺めて
嬉しそうに笑う先生
先生の背中は大きくて
誰よりも、あったかそうで
何度も抱きつこうとした
ねぇ、先生
聞いて…?
あたし、大好きだよ
先生のこと、大好きだよ
(そう伝えられたら、どれほど楽だったんだろう)
*せんせいのせなか*