せんせいのせなか
「あっ。 ツバ、!唾つけりゃいいじゃない」
「…はっ」
ふっと、男の子が笑った。
(…少年っぽいなぁ)
「唾とか、お前いくつだよ。母ちゃんか」
「はっ!? なっ、失礼…!」
おばあちゃんと一緒に暮らしているので、つい知恵が身に付いてしまっていたのだ。
「とにかく、あたしもう行くから…!」
少しキツめに言って、男の子から離れた。
朝からビックリした…。
絶対次からは関わらないでおこう。
そう思った瞬間、少し前にある学校から
登校時間終了のチャイムが鳴った。