せんせいのせなか
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外で、いつもより人の少ない野球部の走り込みをしていた。
グラウンドでは、またいつもより少ないサッカー部が、試合をしていた。
そしてあたしは、校舎内で2枚の反省文を書いている。
その隣には、まだかさぶたにもなっていない傷を口の端に残して、ずっと外を見ている男の子がいた。
「…あの、反省文書かないの?」
「めんどくさい」
そう言ってずっと外を眺めている。
(いや、書いてくれないとあたし部活行けないんだけど…)
生活指導の先生に、互いに書き終わるまで帰らせないとお叱りを受けたのだ。
もちろん、朝の遅刻を含め。
隣の人は、遅刻と怪我を含め。
「あの、ひとつ聞いてもいい?」
無言なので、聞いてもいいと勝手に解釈する。
「なんで、喧嘩になったの?」
「関係ねぇだろ」
そう言われたら、何も言えない。
(どうしよう。部活行きたい先生に会いたい早く屋上に…!)
気まずい雰囲気が流れる中、ガラリと指導室の扉が開いた。
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外で、いつもより人の少ない野球部の走り込みをしていた。
グラウンドでは、またいつもより少ないサッカー部が、試合をしていた。
そしてあたしは、校舎内で2枚の反省文を書いている。
その隣には、まだかさぶたにもなっていない傷を口の端に残して、ずっと外を見ている男の子がいた。
「…あの、反省文書かないの?」
「めんどくさい」
そう言ってずっと外を眺めている。
(いや、書いてくれないとあたし部活行けないんだけど…)
生活指導の先生に、互いに書き終わるまで帰らせないとお叱りを受けたのだ。
もちろん、朝の遅刻を含め。
隣の人は、遅刻と怪我を含め。
「あの、ひとつ聞いてもいい?」
無言なので、聞いてもいいと勝手に解釈する。
「なんで、喧嘩になったの?」
「関係ねぇだろ」
そう言われたら、何も言えない。
(どうしよう。部活行きたい先生に会いたい早く屋上に…!)
気まずい雰囲気が流れる中、ガラリと指導室の扉が開いた。