せんせいのせなか
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寂しい気持ちを胸に、あたしは鞄を持った。
夕暮れ時の放課後。グランドは運動部の掛け声。
「昴ちゃん、ばいばーい」
なんて言われるはずもなく。
静かにあたしは教室を出た。
暖かな風を浴びつつ、靴箱に上靴を閉まう。
オレンジ一色に染まった外はとても綺麗だった。
キィ、と音の鳴るドアを開け外に出る。
――さて、帰るか。
そう思いもう一歩踏み出そうとするとガチャンッ、と小さかったが音が聞こえた。
ふいに上を見上げる。
瞬間、キラリと何かが光った。