せんせいのせなか
「…流れ星、!」
目を見開いて空を見上げる。
そして、無意識にその場から引き返した。
荒々しく靴を脱ぎすて、靴下のまま階段を駆け上がる。
向かう先は屋上。
(絶対流れ星だった…、絶対…!)
息がもたず、途中で止まるがまた駆け上る。
屋上に近づくにつれ、声が聞こえた。
「…ッ、?」
息切れしながら、勢いよく屋上の古びたドアを開けた。
「キター!流れ星ひゃっほう!」
ズッ転けるかのようにそのまま飛び出した。
(誰…!?)
「っ、はあ…、」
息を整える。
そして顔を上げれば、柵の上に乗りかかっている男。
「…先生?」
顔をしかめていると、柵の上に乗りかかっていた男、先生は頭を掻きながら苦笑いをした。