君がスキ。
その音がする方向を見ると、


今まで平然と椅子に座りつくしていた加山君がいた。


とは言っても、今の加山君は立っている状態。



するとそのままこちらに向かってきたー…



「おい、野村。」


「なんだよ、加山ー。もしかして嫉妬しちゃった?」


そう言いながら野村君は笑った。


「嫉妬して悪いか?人の女に気安く近づくな。」


そういって今まで私の手を握り締めていた野村君の手を振り払って、今度は加山君が私の腕を掴み、教室を逃げるように飛び出した。


ど、どうしよう・・・!


頭が回んない!!














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