俺の席
俺の気持ち
「お前さぁ、」



「んぁ??」

「由井にちゃんと気持ち言えよ?」


健也の表情は分からないけど
きっと、
優しい顔をしているのだと俺は思った。


「わかってる」


健也に俺は





すごく大きな力をもらった。










そして大きな一歩を踏ませてもらえた。


















その一歩は
すごく
すごく
大きくて
友達の偉大さに初めて気づいた。





それから
しばらくたってからインターホンが切れる音がして


俺は赤く染まる夕日に包まれながら
家へと歩き始めた。
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