俺の席
翌日


----ガラ

「おはよー」

「おはよー」


いつもと変わらぬ教室。
俺が入ってすぐ目に入ったのは、


いつもの光景。
俺の席に由井が座っている・・・。
それだけでも
幸せだった。


「鳴海」

聞き覚えのある声。
振り返ってみると、
見覚えのある二重の目。
茶色で盛っている髪。
スッとした鼻筋。
どこか残念な小さい口。
首筋に浮いている血管。









・・・・健也だ。









「何、ボーッとしてんだよ」




春樹に言われはっとする。



「おはよ」


「おはよう」





健也はすねたりするわけでもなく、
怒ったりするわけでもなく、
誰かにぐちるわけでもなく、



普通に今まで通りに接してくれた。



クリパまであと2日。

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