俺の席


いつも変わらずこんな感じに過ごしていた。










だから、あの日の出来事は今でもたまに夢だったんじゃないかと思う。

























それは2ヶ月前…


「鳴海、」

「ん?」

広村に話かけられた。


「あのさクリスマス暇?」

「なんで?」






クリスマスは一応暇だが、


「皆でクリパしない?」







クリパかぁ。
去年は男3人でやったっけなぁ((笑
すごい盛り上ったっけ…
はるか昔に感じる…
つい、ボーっとしていた





「ねぇ、聞いてる!?」







あっ、ヤベ。



「うっ、うん。
クリパだろ?行くよ!」




「本当!?じゃあ、25日の夜7時に集合ね」





あ…、やっちった…。
クセなんだよね…、
適当に答えちゃうの…
なんか広村喜んでるし…
春樹にも健也にも言ってるよ…。





「なぁ、眼鏡王子」
健也が言う。



「それやめい!」


「いいじゃん」


春樹も言う。







眼鏡王子ってのは
女子達が勝手につけた俺のあだ名。
俺はこのあだ名が吐き気がするぐらい嫌いだ。
女子達は俺のことを「眼が大きくて、小顔で、部活で焼けた肌がカッコいい」と言っていると春樹から聞いた。女子からどう思われてもいいが
ただ…、由井からどう思われているのかと言うのは気になった。




「眼鏡王子がクリパ行くんだね((笑」

「去年やったじゃね~か」

「あれは男子だけじゃん」

「そーそ!別名下ねた祭だけどな!!」

健也が笑ながら言う。
そーいやぁそうだった。


「けど、眼鏡王子何でクリパ行こうって思ったの?」

健也が不思議そうに聞く。


「そりゃ、由井が来るからっしょ!?」

春樹が俺が答える前に素早く言う。















え…?



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