cool prince
晴れて恋人同士
──
「………ここです」
「綺麗な家だな」
あの後、私達はケーキを食べ、お茶をし、そして私は家まで送ってもらった。
時間は夜の7時。
「今日はありがとうございました」
「俺の方こそ、ありがとな」
ぽん、と頭に手を乗せられ、そのままくしゃっと撫でられる。
その仕草と、先輩の笑顔にきゅんと胸が締め付けられる。
本当に付き合っちゃったんだなあ…。
「それじゃあ、また明日」
そう言って家の中に入ろうとすると、腕をぐん、と引っ張られた。
え?
振り返れば、呆れ顔の先輩。
な、何故!?
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