cool prince











そして私が席についたところで、千紘が寄ってきたので付き合うことになったという報告をした。



千紘は大声を出して驚いた。






「うええぇえぇええぇぇぇ!?!?」

「いや、驚きすぎ!」

「いやだって、え!?何で!?」

「……何か、一緒に居るとどきどきしちゃったんだよなぁ」

「好きじゃないって言ってたじゃん…!」

「………やっぱ、おかしい?いきなり好きになるとか」

「あ、……いや、おかしい、とは思わないけどさ…」





私の落ち込んだ様子に、千紘は少し焦る。






何ていうか、陽介先輩が意外と優しいってことに気づいて……


そこにまず惹かれたのかな。



私ギャップに弱いのかな…。





一人で悩む私に、千紘はおずおずと口を開いた。








「………告白されたの?」

「……うん」

「え、うそ!?」

「うそじゃないっす」

「勢い余ってはるが告白したのかと思ってた」

「私はそんな暴走しません」

「じゃあ安心だわ」

「へ?」





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