cool prince











「……ああは言ったけど、多分まだ何か言ってくる奴は居るだろうな」

「………ですよね」

「はるの事、守るから。絶対に」

「っ!」






真剣な表情の先輩にどきどきしながら、縦に首を振る。




すいません頷くので精一杯です!











「はる」

「はい、……っ!」





徐々に近づいてくる、陽介先輩。






………こここれって、もしや………!








綺麗な瞳が近づいてきて、私を見つめる。








緊張しすぎな私は、ぎこちなく、瞳を閉じた。








その瞬間…………











ふ、と軽く触れる唇。





柔らかくて、温かい。








唇が離れて目を開けると、目の前には微笑む先輩。



私まで笑顔が移って、二人で笑い合った。






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