cool prince
こ の 声 は ………
「………美晴、と、瑛汰………」
「やっほう、陽ちゃん!」
「何やお前、こんなとこで何してん!」
そして二人の後ろから、「待ってよー!」とぞろぞろ増える生徒会。
全員居たのかよ…!
ゆっくりと、その集団の後ろから歩いてきた勇一郎に鋭い視線を向ける。
その瞬間、勇一郎はビクッと肩を揺らして俺から目線を逸らした。
はぁ………。
「あれー?陽ちゃんの後ろに居る子、誰!?」
「えっ、」
「彼女か!彼女か陽介!」
俺は無意識にはるを背中に隠していた。
しかし、美晴にばれたせいで瑛汰も食いつく。
………はる、ごめんな。
.