cool prince









「胸が苦しい……」

「えぇっ!?せせせ先輩大丈夫ですか!?」





はるが可愛すぎて、心臓が活発に動いて痛い。




はるは本気で慌てている。





その必死な姿に、また心臓がぎゅっと掴まれたように痛んだ。









「はるは純粋だな」

「どこからそんな話が……ていうか、胸大丈夫なんですか!?」

「はるがキスしてくれたら治る」

「はい!?」




顔を真っ赤にさせて、「今日の先輩変です!」と叫ぶはる。




そうかもしれないな。確かに、今日の俺は少し変態っぽい。


………変態は嫌だ。





「…何か、悪い」

「え、何で謝るんですか」

「いや……確かに、俺おかしいな」

「…ふふっ」

「え」

「先輩、何か可愛いです」





目の前のはるは、声に出して笑っている。



………可愛い、とか初めて言われたかもしれない。




.
< 51 / 51 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

眩しい君
RuI/著

総文字数/5,258

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop