cool prince

















「んじゃ、また明日ね!」

「ばいばい、千紘」

「さようなら、立花さん」

「ばいばーい」


千紘や、同じクラスの人達に挨拶をして、私は教室を出た。



千紘はなにやら家の用事で、今日は車で帰るらしい。




………今日は一人か。





溜息をつきながら、校門を目指していると……








昼休みに通りかかった、あの大きな木が視界に入った。






………先輩、まだ居るかな。








確認するだけしておこう、と木に近づくと……









「………」

「……っ!」




相良先輩が、居た。




び、びっくりした…。









「何か用か」

「っあ、……えーと…」




実は何も用はないんです!



しかし、先輩の切れ長の瞳が少し怖くて、足が竦んでしまう。




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