先生~泣かないと決めた日~
保健室にサボりの人いないか
チェックしないと。
「コンコン、失礼しまぁす。」
「あーちょうどいいところに来て下さった、
西澤先生。この子たち授業に行かせてくれませんか~?」
「あーいいですよ。
ほらお前達さっさと授業行くぞ。」
「えーめんどくせー。」
「まぢダルイし。」
「つかなんでお前いるの?」
あ、この前の女子だ。
どうしたんだろう?
「あー名前なんて言ったけ?」
「美帆です、椿」
「あー椿さんか。どうしたの?
サボり?」
「いいえ、違います。
ちょっと心が痛くて休んでるんです。
気になさらないで下さい。」
え?
心が痛い?
これは重症だな。
「椿さん、俺は西澤公樹っていうんだ。
生徒指導やってる。
いつも職員室にいるから何か相談したいこと
あったらいつでも来て。」