先生~泣かないと決めた日~
その夜は急に起きた。
お母さんがビールを飲んでて大声を張り上げて私を呼んだ。
「おい!美帆。ちょっと下降りて来い。」
恐怖に震えながら私は下に降りてきた。
すると弟がしょぼんとしてお母さんの前に座っている。
「慶(弟)が叩かれたんだからお前も叩かれて当然だ。
あたしの前に座れ。」
怖くて震える声で言った。
「そんなのできないよ・・・。
だってうちは何にも関係してないから。うちが叩かれる理由が私には
分からないよ・・・。」
その勢いで私は上に駆け上がった。
するとお母さんが大声を出して後ろを見ると包丁を握って
駆け上がってきた。
とっさの判断で私は二個あるうちの寝室の部屋の戸を
閉めきった。