先生~泣かないと決めた日~
警官は、
「っあ。」と言いかけて、
「大丈夫よ、椿さん。
肌着だけになってみせてくれるかな?」
肌着を捲ったら、
そこには痛々しく包丁で切られたような
ぱっくりとした傷跡。
その周辺に痣が出来ていた。
「椿さん、これは大変だね・・・。
すぐ消毒してあげるから待ってて。」
あたしもこの痛々しい傷を見て
唖然として言葉が出てこなかった。
その時に感じた。
このまま一緒にいたらお母さんが駄目になっちゃう。
そして自分が駄目になっちゃう。