先生~泣かないと決めた日~
「あのねっ……き…のう、
おかあ……っさんに包丁で……
刺されたの。」
先生は絶句した。
「美帆、お前本当に家の状況
大丈夫なのか?
児相って知ってるか?そこに話してみる?」
「そこにはお母さんと二人でもう行ったよ。
お母さんが冷静な時に行ってきた。
あと昨日も一時保護所で一晩過ごして心理士と話してきたよ。
でもいま家がこんな状態だからどうせ家庭訪問出来ないでしょ?」
「じゃあ学校に特別来てもらうってのはどうだ?
それでいいなら学校側でなんとかするから。」
「うん、ありがとう。
児相に一回全部ありのままの事を話してみる。」
「じゃあそれまで美帆・・・頑張れるか?」
「うん、頑張る。」