先生~泣かないと決めた日~
その日おばあちゃんちに行ったのは翌日の二時だった。
そんな時もおばあちゃんは心配してくれる。
朝起きて家に戻って学校へ珍しく歩いて行った。
理由は今日は考える事がいっぱいあったから。
先生に援交の事言っていいのかと考えていたのだ。
学校に着くまで答えは出なかった。
学校に着いて、保健室に行ったらこばちゃんが珍しく一緒にベランダで話さないかって言ってくれた。
こばちゃんに言った。
「ねぇこばちゃん。
うちって愛されていい人間なのかな?」
「何言ってんの美帆。
愛されていい人間に決まってるじゃない。
急にそんな事言ってどうしたの?またお母さんに何か言われたの?」
「うん・・・。
お母さんにお前を愛してくれる人間なんていないって言われたの。」
援交の事なんて言えなかった。
そんな事言ったらうちは一人ぼっちになっちゃうと思ったから。
一人になるのが怖くて言えなった。
私は臆病者だから。
こばちゃんは言った。
「そっかぁー。それは辛かったね。
でも美帆は愛されていい人間だと私は思うな。
お母さんの言ってる事なんて気にしない方がいいよ。
それが美帆にとっては害だから。」