脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
『教室に行くんじゃないんですか。』
教室へ向かっていた足を止めて、北橋は私を見てくる。
「分けてみろ。」
『質問に答えてください。』
「前髪。」
『………嫌です。』
頑なに聞いてくる北橋。
うん、ウザい。
「分けてみろ。」
『だから、嫌です無理です断固拒否します。』
そこまで私が言うと、北橋は無言で私に近づいてきた。
なんかよく分かんないけど、私も後退する。
「なんで、後退するんだ?ん?」
なぜか笑顔を貼りつけている北橋。
その笑顔に威圧感があるんです、とは言えない。
『ハハッ。何ででしょうね。』
乾いた笑い声をだす私。
あ、なんか冷や汗出てきた。