脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
それでも
私の中学校は真面目な人が多くて、私は目立っていた。
―――その時、既に、目を付けられていたとも知らずに。
ある日
「有美、ハッピーバースデー!」
『え、ありがとう!』
私の家でマーヤと遊んでいたとき、マーヤは私に小さな箱を差し出した。
開けてみると
『……イヤリング?』
水色を基調としたガラス細工に、青色の鈴がついていた。
動かすと、チリン、と凛とした音がした。
「ピアスだと耳に穴を空けないといけないから、イヤリング。可愛いでしょ。」
『真面目な子だなー。でも可愛い。お嫁に欲しい。』
「まさかの同性愛。」
そんな風に
いつも笑って過ごしていた。