脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
私は
初めて見たキスシーンに顔を赤らめながら、家路を走った。
『マーヤ。先生が好きだから、叶わないと思っていたから元気なかったのかなぁ。』
いーな。
青春ラブか。
……橋倉はどうかと思うけどね。
前にも言ったけど、笑顔が胡散臭い。
『そっか……。マーヤと橋倉が……ね。』
今頃あの2人は
どうしているのだろうか。
『マーヤが私に言えなかったことって……恋だったんだ。』
それなら、私はさっき見たことを、見なかったことにしておこう。
――…どうして、
どうして、この時に気付けなかったのだろう。
《契約成立》なんて言葉、普通に付き合うなら使わないのに。
どうして、聞かなかったのだろう。
《橋倉と付き合ってるの?》、それだけで、変わっていたかもしれないのに。