脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
―――橋倉が、全て知っているはず。
そう思った私は、金曜日の放課後、橋倉のところ……つまり職員室まで足を運んだ。
本来、絶対行きたくない。職員室なんか。
校長はハゲだし、教頭はカツラだし………みんな髪の毛ないんだね。
まぁ、そんなことは置いといて、
マーヤのためだ。
職員室のドアを開けようとしたその時ー…
――ピリリリリ、ピリリリリ
電話が鳴った。
画面を見ると、“桜田真綾”の文字。
私は速攻で電話に出た。
『もしもし。マーヤ?』
「……有美。」
『どうしたの?学校休んでることなら心配しなくて良いよ。日直とか。委員長に押し付けたから。』
「……有美、ゴメン。」
覇気のない声でそう言ったマーヤ。
…何に対してのゴメンなのか分からなかった。
そして、電話は切られた。