脇役希望☆不良少女【おまけ追加】



しかし
もう放課後で、マーヤは学校を休んでいたから、見間違いだろうと思うことにした。



少しだけ遠くなった橋倉の背中を、少しだけ睨みながら。






――ガラッ。


「あぁ、……散らかってますね。一体誰が……。」


『アンタだアンタ。てかアンタしか資料室使う人いないから。』




そうですね。と言ってクスクス笑う橋倉を一瞥し、話し出す。





『そんでさ、……。』


「桜田さん、のことでしょう?」




私が言う前に、言われた。





< 113 / 197 >

この作品をシェア

pagetop