脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
橋倉は
冷たい笑みを浮かべながら、
「あぁ、これが本性なんだ。」
そう、言った。
あぁそうか。
橋倉の普段の笑みの違和感も、これが理由。
『ずいぶん多くの人を騙していたようで、さぞかし気分がよかったでしょ、橋倉。』
「あまりビックリしないんだな。」
『なんとなく、分かっていたんで。』
淡々とそう言うと、クスクスと笑う橋倉。
マジキモイ。
「そんだけ賢いなら、“契約”と聞いたら分かるだろ?」
私は頷く。
“契約”。
つまりは取引、交換条件、など。
『橋倉は何かと交換条件に、マーヤに玩具とか奴隷とか……とにかく自分の都合の良い存在にした。……そうでしょ。』