脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
私の言葉に
橋倉はニンマリと笑う。
それが示すのは……肯定。
『アンタ、一体なにを交換条件に……。』
マーヤには
はっきり言って弱味なんかない。
私と違って真面目だし
成績も素行も、先生受けだって良かった。
他の生徒にだって、慕われていて……。
そんなマーヤに
交換条件を出されるほどの弱味って
「キミだよ。山本有美。俺は“キミ”と“桜田真綾”を交換条件に出した。」
あぁ、そうだ。
あの子は友達想いの―――私の、親友だったのに。