脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
「もともと、そういう契約だった。」
『橋倉っ……てめ…っ!』
私は悔しさで涙が出て来るのを必死で堪えながら橋倉を睨みつける。
すると、
嫌な笑みを貼り付けた橋倉が、私に近づいてきた。
そして、私の頬に手を添えた。
「有美はこの学校じゃ珍しい、“目立つ人”、だった。真面目な人ばかりで、個性なんかない奴ばかり。…でも、有美は違った。」
『……何が、言いたいの。』
「唯一、周りなんか気にせず生きている有美を、俺が手に入れて壊したい……そう、思った。」
何かに酔ったような目で私を見る橋倉。
意味が分からない。