脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
泣きそうだった――…
気丈な、アイツが。
虐められていても、イジメをしていた奴を、許せる。そんなアイツが。
「――…なんで、あんなことになったんだろうな。」
「え?魁ー、どしたのー?」
皐月が聞いてくるが、
今はそんなコトに耳を傾けてはいられない。
俺は鞄から、
いつも持っている手紙を握りしめ、走り出した。
「え、…ちょ……っ、魁ー?」
「わりぃ、サボる!」
皐月にそれだけ伝えて、俺は学校を抜け出した。