脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
■さぁ、目立とうか
私は未だに河原で寝そべっていた。
空が茜色に染まっても、動かずに。
すると
「―――…見つけた。」
声と共に
私の顔に影がかかる。
その声の主は
『……魁。』
赤髪が目立つ
真綾の兄。
魁だった。
『どうして……。』
「どうしたもこうしたもねぇよ。ったく手間かけさせやがって。」
『………。』
なんでだろ。
心配されているハズなのにムカつく。
言い方がムカつく。