脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
私に双子が近づくのが嫌だった?
『なんで?』
と、私が聞くと、さらに顔を赤くさせる魁。
双子も少し呆れた顔をしている。
「鈍感すぎる……。」
魁がそう言うと、双子も同意するように、うんうんと頷く。
私だけが意味がわからないで首を傾げていると
「山本チャンを落とすのは大変そうだねぇー、ね?華南チャン。」
「お姉ちゃんは恋に疎いから…。」
昼食を食べ始めてから、屋上の隅でほのぼのラブラブしていたチャラ男と華南がこっちに近づいてきた。
華南も疎いと思うんだけどなあ。
なんて思っていると、顔に出ていたのか
「お姉ちゃんよりは、疎くないからね。あたしは。」
「付き合うことになったんだあー、俺ら。だから、山本チャン。いや、オネエサマ?よろしくー。」
と、にこやかな顔で、衝撃的なことを、普通にあいさつするような感じで言われた。