脇役希望☆不良少女【おまけ追加】
『チャラ男は、本気?遊びだったら地獄をみせるから。』
「そんな睨まないでよぉー。うーん…。」
私の言葉に、ちょっと悩む仕草をして、チャラ男は口を開く。
「最初はねぇ、なんて破天荒なお姫様なんだって思ったよぉ。言葉遣い悪いしぃ。」
『うん、確かに。』
「でもねぇ、山本チャン――【奏姫】を捜すのに一生懸命で、でも要領悪いからぁ……」
そこで、チャラ男はいつものヘラッとした顔じゃなく、本当に、微笑んで
「手を、貸してあげたい、って思ったのが最初。……あとは自然に好きになってたんだ。」
――――地が、出てるよ。チャラ男。
作ったキャラが崩れるくらい、好きなんだね。